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中央線快速電車 目次

路線の説明

中央本線御茶ノ水駅-中野駅間が戦前には既に複々線化されており、電車線の「緩行線」に対する列車線を「急行線」と呼称するのも中央本線の特徴である。1957年(昭和32年)には新性能電車モハ90形(のちの101系)の最初の導入路線に選ばれた。その後、中央線は101系が多く運用されるようになったが、1973年(昭和48年)からは103系の運用が開始されている。1979年(昭和54年)には、201系の試作車が三鷹電車区に配置され、1981年(昭和56年)からはその量産が開始された。これにより、103系は1983年(昭和58年)に、101系も1985年(昭和60年)に置き換えが完了した。

201系量産車は、1981年(昭和56年)には三鷹電車区に4両+6両分割編成が、豊田電車区に10両貫通編成が導入された。1982年(昭和57年)からは、三鷹電車区も10両貫通編成に入れ替えることとなり、同区所属の分割編成は1983年(昭和58年)にかけて武蔵小金井電車区か、緩行線に転用されて中野電車区に順次転属することになった。武蔵小金井電車区に最初に配属された201系は三鷹電車区からの転属車になったが、快速電車用の分割編成についてはこれ以降全て武蔵小金井電車区に配置されることとなった。1984年(昭和59年)の201系導入完了時点では、三鷹電車区に9編成(試作車のみ分割編成、量産車は貫通編成)、武蔵小金井電車区に分割編成22編成と4両編成が1編成、豊田電車区に貫通編成が2編成の体制となった。

1986年(昭和61年)3月3日ダイヤ改正では、中央線の所属区が大きく変更され、緩行線用の中野電車区が無配置化されることに伴って緩行線車両は三鷹電車区配置とし、三鷹電車区に快速電車用の編成は配置されないことになった。これに伴って三鷹電車区所属の編成は武蔵小金井電車区に転属することになったが、試作車だけは転属せず緩行線運用に回されたため、代わりに中野電車区に配置されて緩行線で運用されていた分割編成が1本武蔵小金井電車区に転属している。この転配実施により武蔵小金井電車区に初めて貫通編成が配置されたが、同時に豊田電車区からも貫通編成11本が転属しており、武蔵小金井電車区所属の貫通編成は計19編成となった。武蔵小金井電車区からは代わりに分割編成1本と4両編成1本が豊田電車区に転出したが、これについては豊田電車区所属の貫通編成と組み換えを実施して青梅・五日市・武蔵野線向けの6両編成が3本とバラ予備6両の布陣に変わっている。国鉄分割民営化後の1988年(昭和63年)12月1日ダイヤ改正では、運用の持ち替えにより武蔵小金井電車区の貫通編成1本が豊田電車区に転属したほか、増発用として豊田電車区に所属している青梅・五日市・武蔵野線向けの6両編成のうち1本にバラ予備4両を組み込んで貫通編成1本が組成されている。1993年(平成5年)4月10日では、武蔵小金井電車区で運用数増があったため、三鷹電車区から緩行線用だった2編成が転入した。1996年(平成8年)12月1日ダイヤ改正では、川越電車区(埼京・川越線)へ205系を1編成配置するための玉突き転配が実施され、浦和電車区(京浜東北根岸線)から豊田電車区に転属した103系で青梅・五日市・武蔵野線向けの6両編成の201系を2本とも置き換え、分割編成1本を組成して緩行線三鷹電車区に転用した(これにより同区所属の205系埼京線に転出した)。また、この組み換えで編成から外された電動車をバラ予備の制御車で挟んで4両編成1本が組成されたため、この編成は武蔵小金井電車区に転属した。1997年(平成9年)12月1日ダイヤ改正では、前年に豊田電車区から三鷹電車区に転属した分割編成が快速電車用に再転用され、武蔵小金井電車区の所属となった。2001年(平成13年)には、武蔵小金井電車区所属の4両編成を、廃車された103系訓練車の後継として豊田電車区に転属させ、八トタT1編成との間で組み換えが実施された。2004年(平成16年)3月13日ダイヤ改正では武蔵小金井電車区が車両無配置化されたため、同区所属の編成は全て豊田電車区に転属して中央線快速電車の車両配置は同区に一本化された。

2006年(平成18年)からは、201系の老朽取換用としてE233系0番台の導入が開始された。分割編成の連結順が、201系では東京方から4両+6両なのに対して、E233系では東京方から6両+4両になる(青梅線と同じになる)ことから、分割運用は2007年(平成19年)3月18日ダイヤ改正で一斉置き換えが実施されることになり、ダイヤ改正前まではE233系の分割編成(H編成)は非分割運用に充当し、ダイヤ改正後は201系の分割編成を分割運用から外すことになった(これに伴い4両+6両の組成の編成はT編成に編入)。しかし、ダイヤ改正時点ではE233系の分割編成は5編成が未出場であったことと、後述の予備車確保のために7編成の201系がE233系同様の6両+4両の組成に組み替えられ、ダイヤ改正後も分割運用に充当された。2008年(平成20年)3月16日ダイヤ改正では、青梅線五日市線も絡めた運用の見直しにより分割運用が1つ増えたため、E233系の青編成(青梅線五日市線専用車)から6両編成、4両編成各1編成が中央線の分割編成に編入された(八トタH58編成)。これによりE233系の導入は完了したが、武蔵小金井駅付近の高架化工事中は折り返しの都合で運用数が一時的に増加することから、201系の分割編成が2本残存した(ただし専ら非分割運用に充当されていた)。その後、高架化の完成を受けて2010年(平成22年)3月13日ダイヤ改正で増えていた予備車は削減され、201系は2編成とも同年中に廃車となった。

2015年(平成27年)には、中央線快速電車はグリーン車を2両組み込んで12両編成化する計画が発表され、運用数削減で編成数に余裕のあった青梅・五日市線向けの編成のうち1本が八トタH59編成となって中央線の運用に投入された。2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正からは、E233系グリーン車組込に関連した改造工事中の予備車を確保するため、常磐緩行線(松戸車両センター)で運用されていた209系1000番台2編成が一時的に運用に投入されている。209系はE233系と異なり半自動ドアボタンの設置などが実施されていないことから、中央本線高尾駅以西への乗り入れは禁止されており、青梅線への入線も極力避けるため限定運用が組まれている。しかし、それでも予備車が不足したことから、2020年(令和2年)にはE233系10両貫通編成が12年ぶりに1編成だけ増備された。

現在、豊田車両センターE233系の運用範囲は、中央線快速電車の東京駅-高尾駅間のほか、中央本線高尾駅-大月駅間と青梅線立川駅-青梅駅間には10両編成で乗り入れる。分割編成はこれに加えて青梅線五日市線全線と富士急行線全線に乗り入れる運用がある。2020年(令和2年)3月14日ダイヤ改正までは、複々線区間緩行線を経由する列車も設定されていたが、中央・総武線のホームドア導入と中央線快速電車でのグリーン車組み込みに伴って廃止された。2022年(令和4年)3月12日改正までは八高線拝島駅-高麗川駅間に乗り入れる運用が存在したが、八高線内のワンマン運転化に伴って中央線からの直通列車は廃止された。

編成記事一覧

E233系
貫通編成 新製年/製造所     備考
八トタT1編成 2006/JR新津      
八トタT2編成 2006/JR新津      
八トタT3編成 2006/JR新津      
八トタT4編成 2006/JR新津      
八トタT5編成 2007/JR新津      
八トタT6編成 2007/JR新津      
八トタT7編成 2007/JR新津      
八トタT8編成 2007/JR新津      
八トタT9編成 2007/JR新津      
八トタT10編成 2007/JR新津      
八トタT11編成 2007/JR新津      
八トタT12編成 2007/JR新津      
八トタT13編成 2007/JR新津      
八トタT14編成 2007/JR新津      
八トタT15編成 2007/東急車輛      
八トタT16編成 2007/東急車輛      
八トタT17編成 2007/JR新津      
八トタT18編成 2007/JR新津      
八トタT19編成 2007/JR新津      
八トタT20編成 2007/東急車輛      
八トタT21編成 2007/東急車輛      
八トタT22編成 2007/JR新津      
八トタT23編成 2007/JR新津      
八トタT24編成 2007/東急車輛      
八トタT25編成 2007/川崎重工      
八トタT26編成 2007/JR新津      
八トタT27編成 2007/JR新津      
八トタT28編成 2007/川崎重工      
八トタT29編成 2007/川崎重工      
八トタT30編成 2007/JR新津      
八トタT31編成 2007/JR新津      
八トタT32編成 2007/川崎重工      
八トタT33編成 2007/川崎重工      
八トタT34編成 2007/JR新津      
八トタT35編成 2007/JR新津      
八トタT36編成 2007/JR新津      
八トタT37編成 2007/JR新津      
八トタT38編成 2008/JR新津      
八トタT39編成 2008/JR新津      
八トタT40編成 2008/JR新津      
八トタT41編成 2008/JR新津      
八トタT42編成 2008/JR新津      
八トタT71編成 2020/J-TREC横浜      
分割編成 新製年/製造所     備考
八トタH43編成 2006/東急車輛      
八トタH44編成 2006/川崎重工      
八トタH45編成 2006/東急車輛      
八トタH46編成 2007/東急車輛      
八トタH47編成 2007/東急車輛      
八トタH48編成 2007/東急車輛      
八トタH49編成 2007/東急車輛      
八トタH50編成 2007/東急車輛      
八トタH51編成 2007/東急車輛      
八トタH52編成 2007/東急車輛      
八トタH53編成 2007/川崎重工      
八トタH54編成 2007/川崎重工      
八トタH55編成 2007/川崎重工      
八トタH56編成 2007/東急車輛      
八トタH57編成 2007/東急車輛      
八トタH58編成 2007/東急車輛     元・青658+青458
八トタH59編成 2007/川崎重工     元・青659+青459
209系
貫通編成 新製年/製造所 改造年/改造所   備考
八トタ81編成 1999/東急車輛 2018/大宮総車セ    
八トタ82編成 1999/東急車輛 2019/大宮総車セ    
201系
貫通編成 新製年/製造所 撤退年 備考
八トタT101編成
(元・八トタT1編成)
1981/日本車両 2007 ④⑦1981/東急車輛
八トタT102編成
(元・八トタT2編成)
1981/日本車両 2008  
八トタT103編成①
(元・八トタT3編成)
1982/川崎重工 2007  
八トタT104編成①
(元・八トタT4編成)
1982/川崎重工 2007  
八トタT5編成 1982/近畿車輌 2006  
八トタT6編成 1982/日立製作所 2006  
八トタT7編成 1982/日立製作所 2007  
八トタT108編成
(元・八トタT8編成)
1982/日立製作所 2007  
八トタT9編成 1982/東急車輛 2007  
八トタT110編成
(元・八トタT10編成)
1982/日立製作所 2007  
八トタT111編成
(元・八トタT11編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタT112編成
(元・八トタT12編成)
1983/東急車輛 2007  
八トタT113編成
(元・八トタT13編成)
1983/東急車輛 2007  
八トタT114編成
(元・八トタT14編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタT115編成
(元・八トタT15編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタT116編成
(元・八トタT16編成)
1983/近畿車輌 2007  
八トタT117編成①
(元・八トタT17編成)
1982/東急車輛 2007 ①⑩1981/日本車両
八トタT18編成 1981/日立製作所 2007  
八トタT19編成 1982/東急車輛 2007  
八トタT20編成 1981/近畿車輌 2007  
八トタT21編成 1982/日本車両 2007  
八トタT122編成
(元・八トタT22編成)
1982/川崎重工 2007  
八トタT123編成
(元・八トタT23編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタT124編成
(元・八トタT24編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタT25編成 1983/日本車両 2006  
八トタT126編成
(元・八トタT26編成)
1982/川崎重工 2007  
八トタT127編成
(元・八トタT27編成)
1983/川崎重工 2007  
八トタT128編成
(元・八トタT28編成)
1983/近畿車輌 2007  
八トタT29編成 1983/東急車輛 2006  
八トタT130編成①
(元・八トタT30編成)
1983/東急車輛 2007  
八トタT131編成
(元・八トタT31編成)
1982/日本車両 2007  
八トタT32編成 1983/日本車両 2007  
八トタT132編成
(元・八トタT33編成)
1982/川崎重工 2007  
八トタT133編成②
(元・八トタT34編成)
1983/川崎重工 2007  
分割編成 新製年/製造所 撤退年 備考
八トタH1編成 1981/東急車輛 2008  
八トタT103編成②
(元・八トタH2編成)
1981/日本車両 2007  
八トタH3編成① 1981/川崎重工 2007  
八トタT104編成②
(元・八トタH4編成)
1981/東急車輛 2007 ⑤⑩1981/日本車両
八トタT105編成
(元・八トタH5編成)
1982/近畿車輌 2007  
八トタH6編成① 1982/日立製作所 2007 霜取りパンタ装備
八トタT106編成
(元・八トタH7編成)
1983/日立製作所 2007  
八トタT107編成
(元・八トタH8編成)
1983/日本車両 2007  
八トタT108編成②
(元・八トタH9編成)
1983/近畿車輌 2007  
八トタT109編成
(元・八トタH10編成)
1983/川崎重工 2007  
八トタH2編成②
(元・八トタH11編成)
1983/日立製作所 2008  
八トタH3編成②
(元・八トタH12編成)
1983/川崎重工 2008  
八トタH4編成②
(元・八トタH13編成)
1984/東急車輛 2010  
八トタH5編成②
(元・八トタH14編成)
1984/川崎重工 2008  
八トタT110編成②
(元・八トタH15編成)
1984/川崎重工 2007  
八トタH6編成②
(元・八トタH16編成)
1984/川崎重工 2008  
八トタH7編成②
(元・八トタH17編成)
1984/東急車輛 2010  
八トタT117編成②
(元・八トタH18編成)
1984/東急車輛 2007  
八トタT118編成
(元・八トタH19編成)
1984/川崎重工 2007  
八トタT119編成
(元・八トタH20編成)
1981/川崎重工 2007 霜取りパンタ装備
八トタT120編成
(元・八トタH21編成)
1981/川崎重工 2007 霜取りパンタ装備
八トタT121編成
(元・八トタH22編成)
1983/東急車輛 2007 霜取りパンタ装備
八トタT125編成
(元・八トタH23編成)
1983/東急車輛 2007 霜取りパンタ装備
八トタT129編成
(元・八トタH24編成)
1983/川崎重工 2007 霜取りパンタ装備
八トタT130編成②
(元・八トタH25編成)
1983/東急車輛 2007 霜取りパンタ装備

編成番号について:中央線向けの201系の編成番号は、2004年3月13日ダイヤ改正以前から豊田電車区(現・豊田車両センター)に所属していた貫通編成は「T1」から「T16」とおり、武蔵小金井電車区(現・豊田車両センター武蔵小金井派出所)から転属した編成のうち、貫通編成(H30~H47)は続番で「T17」から「T34」に変更された。分割編成(H1~H25)については全編成が武蔵小金井電車区からの転属車であり、編成番号は変更せず引き続き「H1」から「H25」となった。2006年から投入されたE233系では、1号車の車番と編成番号を同一にする方針となったため、分割編成については番号重複が発生しないが、貫通編成は201系と同じ「T1」から付番するため番号重複が発生することになり、201系は順次編成番号が+100された。ただし、番号の重複するE233系が落成する前に撤退した編成の中には、+100される前に廃車となった編成もあった。分割編成の組成が、201系では4両+6両だったのに対し、E233系では6両+4両に変更されることから、分割編成の運用については2007年3月18日ダイヤ改正で一気に入れ替えることになったが、E233系が全編成出揃っていない段階だったため、既に廃車となっていた2編成を除く23編成のうち7編成はE233系と同様の組成に変更され、残りの16編成はダイヤ改正以降貫通編成扱いで運用されることになった。これを受けて、貫通編成扱いとなった元分割編成についてはT編成に編入されて、該当する貫通編成の撤退により空き番号となっていた番号が割り当てられ、分割編成のまま残った編成についてもH1から順に番号が振り直された(H1編成だけは結果的に番号が変わっていない)。ダイヤ改正時点では、貫通編成が17本、元分割編成が16本であったため、T編成は全部で33本になったが、この時点ではまだT34編成が残存していたため、既に+100化されていた八トタT133編成(旧・八トタT33編成)の編成番号を1つ繰り上げて八トタT132編成に変更し(八トタT32編成は+100化実施前に撤退済み)、八トタT34編成は+100-1で2代目八トタT133編成に改めることで欠番の発生を防いだ。

編集履歴(記事ID:0006)

  • 2022年8月7日:説明文を一部変更
  • 2020年6月11日:八トタT71編成の落成を反映
  • 2020年3月14日:ダイヤ改正に伴う変更点を反映
  • 2020年1月21日:資料室掲載記事リニューアル作業実施