新東京周辺鉄道車両速報ブログ資料室

2020年4月22日正式オープン!

JR東日本203系電車 目次

車両の説明

1971年(昭和46年)4月10日ダイヤ改正常磐線北千住駅-我孫子駅間が複々線化され、緩行線帝都高速度交通営団(営団地下鉄)千代田線の相互直通運転が開始された際に、国鉄が用意した車両の103系1000番台は、排熱問題や消費電力の多さが課題となっており、車内や駅の温度上昇や、営団6000系との電気料金の差額分を国鉄が支払わなければならなくなったことなどが大きな問題となっていた。これを受けて、千代田線直通の新型車両として、当時の国鉄が導入を進めていた201系と同じ電機子チョッパ制御と回生ブレーキの搭載や、営団6000系と同じアルミ車体の採用などを行った203系が開発された。203系は、1982年(昭和57年)に量産先行車1編成が導入され、1984年(昭和59年)に量産車として7編成が、1985年(昭和60年)から1986年(昭和61年)には台車などを205系との共通品に変更した100番台が9編成導入された。これで当時常磐緩行線で運用されていた103系は全て置き換えられたため、以降203系が製造されることはなかった。その後は、1986年(昭和61年)登場の207系900番台や、1999年(平成11年)登場の209系1000番台と共通運用になっていたが、E233系2000番台の導入によって2010年(平成22年)から2011年(平成23年)にかけて置き換えが実施され、全車引退となった。廃車後、一部の編成はインドネシアとフィリピンに輸出されている。

編成記事一覧

0番台
クハ203形 編成 新製年/製造所 備考
クハ203-1 東マト51編成 1982/川崎重工 2011年除籍
クハ203-2 東マト52編成 1984/川崎重工 2011年除籍
クハ203-3 東マト53編成 1984/日本車両 2011年除籍
クハ203-4 東マト54編成 1984/川崎重工 2011年除籍
クハ203-5 東マト55編成 1984/日本車両 2011年除籍
クハ203-6 東マト56編成 1984/東急車輛 2010年除籍
クハ203-7 東マト57編成 1984/近畿車輌 2010年除籍
クハ203-8 東マト58編成 1984/川崎重工 2010年除籍
100番台
クハ203形 編成 新製年/製造所 備考
クハ203-101 東マト61編成 1985/近畿車輌 2010年除籍
クハ203-102 東マト62編成 1985/川崎重工 2011年除籍
クハ203-103 東マト63編成 1985/東急車輛 2011年除籍
クハ203-104 東マト64編成 1985/日本車両 2011年除籍
クハ203-105 東マト65編成 1985/川崎重工 2011年除籍
クハ203-106 東マト66編成 1985/日本車両 2011年除籍
クハ203-107 東マト67編成 1986/川崎重工 2011年除籍
クハ203-108 東マト68編成 1986/川崎重工 2011年除籍
クハ203-109 東マト69編成 1986/東急車輛 2011年除籍

編集履歴(記事ID:0108)

  • 2020年1月22日:資料室掲載記事リニューアル作業実施