車両の説明
251系電車は、東海道線系統の特急列車向けに開発された直流特急型電車であり、1990年(平成2年)と1992年(平成4年)に10両編成が各2本ずつ導入された。東海道線系統の特急「踊り子」はそれまで185系電車によって運転されていたが、251系では伊豆方面への観光需要に特化した設計となっており、10号車を除く普通車は眺望のよいハイデッカー構造を採用したほか、両先頭車と2号車はダブルデッカー構造を採用しており、グリーン車の1号車は1階席がラウンジ、同じく2号車はグリーン個室、普通車の10号車は1回にキッズスペースが設けられている。このように設備面で185系を上回るサービスを提供していることから、251系が充当される踊り子号は「スーパービュー踊り子」の愛称で案内される。2002年(平成14年)から2004年(平成16年)にかけてリニューアル工事が実施され、2004年(平成16年)3月13日ダイヤ改正以降(平日ダイヤは同15日から)は新宿駅発着のライナー列車にも投入された。
車両配置は新製当初は田町電車区(2004年6月1日に田町車両センターに改組)だったが、2013年3月16日の田町車両センター廃止に伴って大宮総合車両センター東大宮センターに転属している。
「スーパービュー踊り子」運転開始から30年となり、車両の老朽化が進んだことから、251系は2020年(令和2年)3月14日ダイヤ改正で全車引退した。これに伴って「スーパービュー踊り子」も廃止となった。251系「スーパービュー踊り子」の後継列車はE261系「サフィール踊り子」であるが、同列車は251系よりグレードアップした豪華列車になることから、「スーパービュー踊り子」の一部列車については185系・E257系の「踊り子」に変更される。ライナー列車についても185系使用に変更となった。
編成記事一覧
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クハ251形 | 編成 | 新製年/製造所 | 備考 |
クハ251-1 | 宮オオRE-1編成 | 1990/川崎重工 | 2020年除籍 |
クハ251-2 | 宮オオRE-2編成 | 1990/近畿車輌 | 2020年除籍 |
クハ251-3 | 宮オオRE-3編成 | 1992/川崎重工 | 2020年除籍 |
クハ251-4 | 宮オオRE-4編成 | 1992/川崎重工 | 2020年除籍 |