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2020年4月22日正式オープン!

南武線 目次

路線の説明

南武線は私鉄の南武鉄道が建設した路線であり、1944年(昭和19年)4月1日に戦時買収で国有化された。買収当時は車両限界が狭く、戦災の影響で稼働可能な車両数が減少していた時期に他路線から車両限界の大きな国鉄の車両を融通することができなかったため、1947年(昭和22年)5月から10月にかけて東京急行電鉄所属の車両(小田急1600形)を借り入れる珍事も発生した。1972年(昭和47年)からは101系の運用が開始され、1978年(昭和53年)に101系統一と完全6両編成化(支線除く)が達成された。1982年(昭和57年)からは103系も運用されるようになった。この頃までは他路線からの転用車で賄われており、車体色も最初に南武線に配属された101系がかつて運用されていた中央・総武線と同じになっていたが、1989年(平成元年)に205系が新製配置されるようになり、翌1990年(平成2年)にかけて16編成が導入された。103系の転入も重なって1991年(平成3年)には本線から101系の運用が消滅した。その後は、1993年(平成5年)4月10日ダイヤ改正に関連して205系1編成が中央・総武線に転属したため209系1編成が配置され、1997年(平成9年)3月22日のダイヤ改正南武線の増発用としてさらに1編成が配置された。

2002年(平成14年)からは、103系の置き換え用として山手線から205系が転属した。当時103系の配置数は15編成であったことから、ヤテ17~ヤテ31を6両編成に短縮して転用することが検討されていたが、房総各線への配置が中止され同線用に確保した車両の再分配が実施された結果、先頭車が不足したため、最終的に6両編成に短縮して転用できるのはヤテ18~ヤテ29の12編成だけとなり、103系の置き換え用の残り3編成と、再分配で増配置となる2編成については先頭車化改造車である205系1200番台を含む5編成が配置されることになった。「ナハ33」が欠番になっているのは、ヤテ17が転用されなかった分の繰り上げを行わなかったためである(予備車を寄せ集めて一時的に組成する編成用に割り振られていたためという説もある)。途中、2004年(平成16年)10月16日ダイヤ改正に関連して複数路線で車両配置計画の変更があったため、205系0番台の横ナハ45編成が武蔵野線に転出し、代わりに八高・川越線へ転用される予定だった車両から改造された205系1200番台の横ナハ51編成が転入した。

2009年(平成21年)には、仙石線103系置き換え用として横ナハ48編成が転出することになった分と、209系0番台の横ナハ1編成置き換え用として、京浜東北根岸線から209系2200番台の横ナハ52編成・53編成が転入、2010年(平成22年)には、同年3月13日ダイヤ改正での増発用に充てるため、横ナハ54編成が転入した。2014年(平成26年)3月15日ダイヤ改正でも運用数増加があったため、横浜線から205系0番台の横ナハ17編成が転入している。

2014年(平成26年)からは、南武線205系・209系置き換え用として、E233系8000番台が導入された。製造数は35編成となり、全編成が置き換えられるはずであったが、先述の運用数増加に伴う車両配置数増加があった影響で209系2200番台の横ナハ53編成だけは置き換えられずしばらく運用に残った。この編成の置き換えは、2017年(平成29年)に青梅・五日市線から転入したE233系8500番台の横ナハN36編成で行われ、南武線本線はE233系に統一された。

編成記事一覧

E233系
8000番台編成 新製年/製造所 備考
都ナハN1編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN2編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN3編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN4編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN5編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN6編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN7編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN8編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN9編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN10編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN11編成 2014/J-TREC新津  
都ナハN12編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN13編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN14編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN15編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN16編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN17編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN18編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN19編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN20編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN21編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN22編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN23編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN24編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN25編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN26編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN27編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN28編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN29編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN30編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN31編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN32編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN33編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN34編成 2015/J-TREC新津  
都ナハN35編成 2015/J-TREC新津  
8500番台編成 新製年/製造所 備考
都ナハN36編成 2008/東急車輛 改造:2017/大宮総車セ
209系
0番台編成 新製年/製造所   撤退年 備考
横ナハ1編成 1993/川崎重工   2009  
横ナハ32編成 1997/東急車輛   2015  
2200番台編成 新製年/製造所 改造年/改造所 撤退年 備考
横ナハ52編成 1994/東急車輛 2009/東京総車セ 2015  
横ナハ53編成 1994/東急車輛 2009/東京総車セ 2017  
横ナハ54編成 1996/JR新津 2010/東京総車セ 2015  
205系
0番台編成 新製年/製造所 改造年/改造所 撤退年 備考
横ナハ2編成 1989/川崎重工   2015  
横ナハ3編成 1989/川崎重工   2015  
横ナハ4編成 1989/川崎重工   2015  
横ナハ5編成 1989/川崎重工   2014  
横ナハ6編成 1989/川崎重工   2014  
横ナハ7編成(新) 1989/川崎重工   2015  
横ナハ8編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ9編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ10編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ11編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ12編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ13編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ14編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ15編成 1990/川崎重工   2015  
横ナハ16編成 1990/川崎重工   2014  
横ナハ17編成 1990/川崎重工 2014/大宮総車セ 2015  
横ナハ34編成 1985/近畿車輌 2002/大宮工 2015  
横ナハ35編成 1985/近畿車輌 2002/大井工 2015  
横ナハ36編成 1985/日本車両 2002/鎌倉総車 2015  
横ナハ37編成 1986/川崎重工 2002/大宮工 2015  
横ナハ38編成 1986/近畿車輌 2002/大井工 2015  
横ナハ39編成 1985/日本車両 2002/鎌倉総車 2015  
横ナハ40編成 1985/川崎重工 2003/大宮工 2015  
横ナハ41編成 1985/川崎重工 2003/大井工 2015  
横ナハ42編成 1985/川崎重工 2003/鎌倉総車 2015  
横ナハ43編成 1986/川崎重工 2003/大宮工 2015  
横ナハ44編成 1986/東急車輛 2003/鎌倉総車 2015  
0番台編成 新製年/製造所 改造年/改造所 撤退年 備考
横ナハ46編成 1986/日本車両 2004/大宮工 2016  
横ナハ47編成 1985/近畿車輌 2004/大宮工 2015  
横ナハ49編成 1985/川崎重工 2004/土崎・鎌倉 2014  
横ナハ50編成 1985/近車・川重 2004/秋田総車セ 2015  
横ナハ51編成 1985/川重・日車 2005/秋田総車セ 2014  
※以下はE233系導入前に撤退した編成
編成 新製年/製造所 改造年/改造所 撤退年 備考
東ナハ7編成(旧) 1989/川崎重工   1993  
横ナハ45編成 1986/東急車輛 2003/大宮工 2005  
横ナハ48編成 1985/日立製作所 2004/郡山工 2009  

編集履歴(記事ID:0012)

  • 2023年6月22日:首都圏本部への車両移管を反映
  • 2020年1月16日:資料室掲載記事リニューアル作業実施